いざ模試となると成績がどんどん上がっていく子もいれば、なかなか上がらない子もいます。
その違いは、この2つのポイントから生まれてきます。
<その1> 大きな目標と小さな目標の2つを持つ
成績を上げるために何よりもまず大事なのが<目標を持つこと>です。
目標をはっきりと持っている人は、そこに向かって努力することをあまりツラいとは感じません。
逆に目標がない人、あやふやな人は、いつまで、どれくらいやればいいのか分からず、ものすごく不安です。当然やる気も続きません。
確かに「○○大学合格!」というのが皆さん生徒にとって最終目標のはずです。
これらは長い時間をかけて取り組む、言ってみれば「大きな目標」です。実はこの「大きな目標」だけで頑張り続けるのは結構大変なんです。
なんせ時間が長いですから。
そこで、やる気を持続させるために「小さな目標」も同時に立てるのが実はとても効果的なんです。
この「小さな目標」とは、1週間から2、3ヶ月単位の短い期間で達成できる目標のことです。
具体例をあげると、例えば、
●「来週の終了判定テストを合格する!」とか
●「次回の学校の模試で○位以内に入る!」
といった感じの目標です。どうです?全部短い期間の目標ですよね。
この「小さな目標」は、別に「満点!」とか「1番!」でなくてもいいのです。
難し過ぎる目標にするのではなく、今よりもあとちょっと頑張れば達成できるくらいの目標にすることが大事です。
点数で言えば10%~20%アップくらいがちょうど良いです。
もう一度言いますが、100点の目標でなくても、ちょっと頑張れば達成できる目標にすることが大事です。<小さな目標>でも達成できたら「よしやった!」という気持ちになります。これが次の小さな目標への頑張るエネルギーを生んでくれ、さらにその小さな目標達成の積み重ねが<大きな目標>へとつながっていくのです。
その小さい成功体験の積み重ねが自分を強くします。
成績を上げたいのなら、<大きな目標>と同時に<小さな目標>を立てて勉強に取り組むことです。
<その2> 小さな違いにこだわる
もう一つのポイントは「小さな違いにこだわる」ということです。
一応「○○大学合格!」という目標もある、小さな目標も掲げている。人一倍机に向かっている。でもなぜか成績が上がらない・・・。
こういう人はみな怠けて遊んでいるかというと、決してそうではなく、むしろ人よりも一生懸命、長い時間休まないで、机に向かっているという場合も結構あります。
どうしてでしょうか?
こういう人は、問題を解くときの手順や、間違ったときの解き直しの仕方について、
色々アドバイスされていると思いますが、そういった細かいことを聞き流して、
テキトーになっていることが多いです。
そういう人は、時間をかけて問題を解いてもあまり身についておらず、知らず知らずのうちにムダな努力をして、ムダな時間を過ごしています。